牛乳から脂肪分(生クリーム)とたんぱく質(チーズ)を取り出す方法

牛乳は、栄養豊富な飲料として知られています。

     

【出典】全国飲用牛乳公正取引協議会_牛乳の成分
【出典】全国飲用牛乳公正取引協議会_牛乳の成分

        

牛乳を飲むと、エネルギー・たんぱく質・カルシウム・各種ビタミンが効率よく摂取できます。

紀元前5,000年前の中央アジアの牧畜民たちは、動物の乳を飲むことで厳しい環境でも生活が営めるようになりました。

現在の日本では小学校の給食でも牛乳が出されており、日本の栄養を支える貴重な食糧となっています。

     

そして乳は、加工を施すことでたんぱく質と脂肪分を分離することができます。

今回は、牛乳から脂肪分(クリーム)とたんぱく質(チーズ)を取り出してみたいと思います。

       

目次

牛乳から脂肪分(生クリーム)とたんぱく質(チーズ)を取り出す方法

     

牛乳から生クリームとチーズを取り出す方法は、以下の通りです。

     

方法

・ノンホモ牛乳を静置し、脂肪分とスキムミルク(脱脂粉乳)に分離させる

・温めたスキムミルクにお酢を入れてホエー(水分)とチーズに分離させる

       

ノンホモ牛乳から生クリームを作る

普通の牛乳は「ホモゲナイザー」という機械を使って、脂肪を細かく均一にしています。

そのため、脂肪分を分離させることはできません。

    

牛乳から生クリームを作る場合は、脂肪の均質化工程を実施していない「ノンホモ牛乳」を使う必要があります。

     

ノンホモ牛乳と空きペットボトル
ノンホモ牛乳

       

ノンホモ牛乳は静置しておくと、油の方が比重が軽いので、自然と上澄みの部分に生クリームが浮いてきます。

    

適当な量のノンホモ牛乳を1日~2日ほど冷蔵庫で保管します。

    

ノンホモ牛乳
ノンホモ牛乳

       

静置した牛乳は、見た目はあまり変わりません。

しかしスプーンで表面をすくってみると、生クリームらしい「とろっと」した感じが分かります。

     

すくい取った生クリーム
すくい取った生クリーム

     

スプーンをなめてみると、いつも買っているあの生クリームと全く同じ味でした!

やっぱり自分で作ると、感動しますね。

   

ただ今回静置した牛乳は300ml程度でした。

出来上がった生クリームは、10g程度と思われます。

そのため、スプーンで1,2回すくってしまうと、トロトロした生クリーム部分はなくなってしまいました。

    

今回抽出した生クリームは、少量だったのでコーヒーに入れてみました。

        

生クリームをコーヒーへ入れる
生クリームをコーヒーへ入れる

       

コーヒーと牛乳
コーヒーと牛乳

      

生クリームを入れたコーヒーは、本当においしかったです。

普段はコーヒーフレッシュなので、よりおいしく感じました。

     

あと少量のコーヒー(生クリーム入り)に、牛乳を入れて「コーヒー牛乳」にもしてみました。

        

生クリームコーヒー牛乳
生クリームコーヒー牛乳

      

写真は大半を飲んだ後の様子で、少量しかありませんが、本当はカップ一杯のコーヒー牛乳でした。

飲んでみると、めちゃめちゃ濃厚でクリーミーでした。

脂肪分が増すと、こんなに美味しくなるんですね。

今回の一番の発見でした。

     

スキムミルクからチーズを作る

先ほど生クリームを分離した牛乳は、スキムミルク(脱脂粉乳)と呼ばれます。

スキムミルクをそのまま捨てるのはもったいないので、そこからたんぱく質を分離しチーズを作ります。

      

まず、スキムミルクを鍋で温めます。

    

スキムミルクを温める
スキムミルクを温める

      

鍋のふちの部分に、気泡が出てきたタイミングで火を止めます。

火を止めたら、お酢を入れます。

500mlの牛乳に対して30ml(大さじ2杯)のお酢を入れます。

       

少し放置してゆっくりかき混ぜます。

すると、徐々にたんぱく質が分離します。

      

酢でたんぱく質を分離
酢でたんぱく質を分離

       

分離したら、キッチンペーペーをしいたザルにこします。

水分をふき取って残った固形物がカッテージチーズです。

      

カッテージチーズ
カッテージチーズ

     

食べてみると、ちゃんとチーズの味がします。

やっぱり「チーズは牛乳からできている」という当たり前の事実を再発見できました。

     

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