ヨーグルトと一言で言っても、色々な種類があります。
これまでヨーグルトの歴史を勉強した事を踏まえて、今回はヨーグルトの王道とは何か?を自分なりに考えていきたいと思います。
日本のヨーグルトの王道は明治ブルガリアヨーグルト
乳にも色々な種類がある
日本では乳と言えば「牛乳」が一般的です。
しかし世界を見ると、牛乳以外にも様々な動物の乳を利用してきました。
元々搾乳が始まったのは中央ヨーロッパと言われていますが、そこでは「羊・ヤギ」などの乳を活用していました。
元々遊牧民として各地を転々としていたので、集団で飼いやすい羊やヤギが好まれました。
またインドなどでは、水牛の乳を活用しています。
水牛は、牛と比べて脂肪分もタンパクも高いという特徴があります。
飲んだ事はないですが、脂肪分がかなり高いので濃厚そうですよね。
このように地域によって、乳の王道は変わります。
日本では明治政府が牛乳を推進した事や気候的な要因もあり、乳と言えば「牛乳」が定着しました。
普段のたんぱく質・カルシウム摂取として、牛乳は一般化しているので、日本の王道は牛乳で良いかと思います。
乳酸菌にも色々な種類がある
今はヨーグルト戦国時代です。
ヨーグルトメーカー各社は、乳酸菌に色々な工夫を加えることで差別化を図ってきました。
そんな中で、王道と言える乳酸菌は何なのでしょうか?
ヨーグルトの乳酸菌を発見したのは、ブルガリア出身のスタメン・グリゴロフです。
各種実験の末、1905年にヨーグルトを作り出す菌を見つけました。
それが現在もヨーグルトの発酵に使われる「ブルガリア菌」です。
1905年、グリゴロフが大学4年、27歳の時、何千回と繰り返していた実験の末、ついにブルガリアヨーグルトの中に3種類の嫌気性菌(酸素を嫌う菌)のいることを発見しました。細長い形をしたものをBacilleA(桿菌A)、丸い形をしたものをMicrococcqueB(球菌B)、鎖のように連なった菌をStoreptobacilleC(連鎖桿菌C)と呼び、これらがブルガリアヨーグルトの発酵を促し、独特の酸味と風味をもたらしていることを発表したのです。
【出典】明治_ブルガリアヨーグルトから3種類の菌を発見
そして国際的には、乳酸桿菌のブルガリア菌と乳酸球菌のサーモフィラス菌の2つで発酵させたものがヨーグルトと定義されています。
国連食糧農業機関(FAO)および世界保健機関(WHO)により設置された政府間機関が定める国際食品規格(CODEX:コーデックス)では、「乳酸桿菌のブルガリア菌(ラクトバチルス・ブルガリカス:Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus)と乳酸球菌のサーモフィラス菌(ストレプトコッカス・サーモフィラス:Streptococcus thermophilus)の2種類で乳酸発酵しているもの」としていましたが、世界的なトレンドを受けて「あらゆる乳酸桿菌属と乳酸球菌のサーモフィラス菌」により発酵したものもヨーグルトの1種とするようになりました。
【出典】明治_ヨーグルトの規格
ブルガリア菌とサーモフィラス菌は相性がよく、2つの菌を入れることで効率よく発酵します。
現在は、ブルガリア菌以外の乳酸菌でもヨーグルトを作る事が増えております。
ただヨーグルトの王道は、まずはブルガリア菌とサーモフィラス菌で作られたヨーグルトと言えそうです。
ヨーグルトにも色々な種類がある
実はヨーグルトにも色々な種類があります。
・プレーンヨーグルト
・ハードヨーグルト
・ドリンクヨーグルト
・ソフトヨーグルト
・フローズンヨーグルト
ヨーグルトが流通し始めた戦後は、ハードヨーグルト(寒天やゼラチンを加えてプリン状にしたヨーグルト)が主流でした。
ですがその後プレーンヨーグルトが、健康食として認知されるようになり、プレーンヨーグルトが広まりました。
明治ブルガリアヨーグルトを王道と決めました
色々考えた結果、ヨーグルトの王道は「明治ブルガリアヨーグルト」かなと思いました。
明治ブルガリアヨーグルトが王道と考えた理由は、以下の通りです。
・ブルガリア菌とサーモフィラス菌という基本の菌を使っている
・プレーンヨーグルトが始まった時から続いているロングセラー商品
・日本でのシェアNo1
あとは僕自身が毎日の食卓で食べていた事も要因の一つかもしれません。
今までは気にしていませんでしたが、「ヨーグルトの正統」を自称するのは、それなりの理由があるんだなと納得しました。
自分なりにヨーグルトの王道を決めたので、今後はヨーグルトの流行を調べていきたいと思います。
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